ある夏の日のこと…
３０代になった頃、「歳を取れば取るほど肌は衰えるし、そろそろ結婚をしないとヤバイ！」と必死になっていました。そのとき、運良く友達の紹介で素敵な男性に出会うことができました。その人を見た瞬間、「この人だ！！！」と思ってすぐに告白をしたのですが…
彼はビックリした様子で私とのお付き合いを受け入れてくれました。本当に嬉しかったです。。
そんな彼と３年ほど付き合ったある夏、彼が約１ヶ月の海外出張へ行くことになりました。出張メンバーには女性もいるようで、正直気が気がなかったのですが…。仕事だし仕方ないと笑顔で送り出すことにしました。
でも、正直不安じゃないですか。女性と一緒に海外出張だなんて。夫は営業チームなのですが、彼曰く「営業チームは美男美女が集まっている」とのことでした。お互いルックスが良いなら、求め合うに違いない…毎晩毎晩そんなことばかりを考えて、辛い夜を過ごしていました。寝不足や、泣いたりもしたので、目の下のしわが酷いことなっていました。
そんな辛い１ヶ月、耐えられるはずがありません。もう無理と友達に相談したところ、今は海に行けば気が晴れると言われたので海に遊びにいくことにしました。
そしたら…ビックリしました。沢山の男性が私のことをジロジロ見たり、声をかけて来るんです。大学生、妻持ち、おじさままで。今までの人生で一番自分に自信を持つことができました。
彼には悪い気がしましたが、お互い様だと思ったので、沢山の男性と過ごしました。家に帰らず、一週間以上海の付近にこともあります。１日に５人相手にしたこともありました。
そんな１ヶ月を過ごした頃…私に大変な事件が置きました。顔に深いしわが刻まれて、いっきに「おばさん」になってしまったんです。少し前までは一応「お姉さん」で通りそうな見た目だったのに、あっという間におばさんになってしまいました。
皮膚科に行ったところ、紫外線のせいで肌の組織が破壊されてしまったようです。特に皮膚が薄い目の下の皮膚は大きなダメージを受けて、目の下のしわが深く刻まれてしまいました。なくすのには時間がかかるようでした。きちんと日焼け止めしたとしても、完全に防ぐのは不可能だったようです。
それだけならまだなんとかなったものの…「何でそんなに老けたの？目の下のしわ酷いよ？」と彼から追求され、頭がいっぱいだった私は正直にすべて話してしまったんです。
彼は泣いていました。その姿を見て、私はなんてことをしてしまったんだろうと思いました。当然ですが、彼とは別れることになりました。
そのとき以来、彼は出来ていませんし、男性からの反応はいまいちですし、次の年に海に行っても、まったく声をかけられませんでした。私は「あーあ、バチが当たったんだなぁ」と思いました。
もう、肌が壊滅してしまっているので、何も求めません。ただ、あの時あんな失敗してなかったら、今頃幸せなんだろうなと…そんな後悔を毎日繰り返しています。
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